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相互補完の関係

高速鉄道と航空路線は、大きなライバルになることも考えられました。ところが現実を見てみれば、相互作用のほうが強く働き、お互いにメリットを生み出すシナジーの関係性を持っていたのです。航空会社は価格競争という部分で、サービスを簡素化して価格を抑えるLCCに傾いていきました。

価格を抑えられる代わりに、空港の搭乗口やカウンターなども端の方しか使うことができなかったり、使用量の高い都市部の空港を避けて、かなり離れた格安のところを利用するようになっていったのです。日本ではあまり見られませんが、ヨーロッパでは当たり前のようにおこなわれていることですが、当然ここから交通機関が必要になっていきます。既存の交通網を使ってバスなどを利用することになりましたが、速度的な問題もあり、利便性は大幅に下がっていったのです。

この利便性をカバーしたのが高速鉄道でした。離れた空港でも都市部につなぐことができた高速鉄道は、バスなどよりもはるかに高速です。それも一度に数多くの人々を運ぶことができたため、LCCの欠点を補完することができました。これがお互いのメリットを高めることになった部分であり、食い合いをするようなことはなかったという意味になるのです。

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